酒は百薬の長
(さけはひゃくやくのちょう)酒は適量を飲めば健康に良く、どんな薬よりも効果のある薬であるという意味で用いられている
ウィキペディア(Wikipedia)
酒飲みなら一度は聞いたことある言葉
ある程度年取ってる人ほどこの言葉を使って飲み歩いたことでしょう
しかし、現代医学の進んだ今の世
果たしてこれは正しいのか
まして、若者のビール離れや飲み会をやらなくなって健康意識の高まってる中
いつまでも根拠のない言葉に振り回されていいのでしょうか
この言葉を改めて考え直してみましょう。
お酒がもたらす健康効果とは?
適量の飲酒であれば健康増進効果が期待できるという研究結果もある
というのが結論です。
適量の飲酒には以下のような健康増進効果があると研究結果が報告されています。
- 心臓病リスクの低減
適量の飲酒は心臓血管系疾患のリスクを低減する可能性があります。特に赤ワインに含まれるポリフェノールが心臓に良い影響を与えるとされています。 - 血中コレステロールの改善
適量の飲酒はHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増加させ、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させる効果があります。 - 血管の拡張
適量の飲酒は血管を拡張させる効果があり、血流を改善することが期待されます。 - 血糖値の改善
適量の飲酒はインスリン感受性を改善し、血糖値のコントロールを助ける可能性があります。 - 炎症の軽減
適量の飲酒は炎症を抑制する作用があり、関節炎などの炎症性疾患のリスクを軽減する可能性があります。
適量の飲酒は、HDLコレステロールを増加させ、血液をサラサラにする効果があるとされています。また、抗酸化作用や血管を拡張させる作用もあるため、心臓病や脳卒中の発症リスクを軽減する可能性があります。
飲酒のメリット
飲酒によるメリットは以下のような点が挙げられます。
ストレス解消
アルコールには、中枢神経系を抑制する作用があり、これによって緊張や不安を和らげる効果があるとされます。
また、お酒の摂取により脳内のドーパミン放出が促進され、快楽を感じやすくなることがストレス解消につながると考えられています。
コミュニケーション促進
お酒は会食の場を盛り上げ、会話を増やすのにも役立っています。お酒を一緒に楽しむことで、人間関係を円滑にする効果があるといえるでしょう。
食欲増進
アルコールには消化酵素の分泌を増やす働きがあります。また胃の血流を良くするため、消化を促進し、食欲を増進させる効果をもたらします。
病気の予防
飲酒は血中のHDLコレステロールを増加させる効果があります。HDLコレステロールはいわゆる善玉コレステロールで、動脈硬化を抑制する働きがあるものです。心臓病や脳梗塞、糖尿病では、まったく飲まないよりも少し飲酒した方が発症リスクを下げるという研究結果もあると言われています。
飲酒のデメリット
ここまでお酒のいいところを挙げてきましたが
良いところもあれば、悪いところもあるのが世の常
ここからは飲酒のデメリットを挙げていきます。
一般的に飲酒適量は一日純アルコール20グラムといわれてるので
これを超える量は過剰な飲酒と言えます。
健康リスク
過剰な飲酒は肝臓疾患、高血圧、心臓病、脳卒中、消化器官への影響などのリスクを高める可能性があります。
依存症リスク
長期間にわたる過剰な飲酒は、アルコール依存症のリスクを高めることがあります。
社会的影響
酩酊状態での振る舞いやアルコールによるトラブルが社会的関係や仕事に影響を与えることがあります。
ほろ酔い気分でも理性が緩むため普段とは違う正常な判断が難しくなります。
交通事故
酒気帯び運転は交通事故の原因となり、重大な結果をもたらす可能性があります。
年々飲酒運転の厳罰化が進んでいますが、やはり少しの油断で運転してしまうこともありえます。
妊娠中のリスク
妊娠中の飲酒は胎児に悪影響を与えるおそれがあります。
体重増加
アルコールにはカロリーが含まれており、過剰な摂取は体重増加を引き起こす可能性があります。
また、アルコール摂取により塩辛いものや味の濃いものを食べたくなり、食欲増進も合わさって
結果的に脂っこいもの等を大量に食べてしまうことになり得ます。
お酒を楽しみながら健康を維持する方法
まとめ
ここまで挙げてきた中で、お酒は恐ろしいものでもあると感じたでしょう。
しかし、メリットもあり、なにより急に禁酒するのも精神的に辛いものもあるでしょう
0か1かの判断ではなく、適度に嗜むものという認識であれば
飲酒も楽しみつつ健康にもいいという良いとこどりができるかもしれません。
何事も”過ぎたるは及ばざるが如し” 程々なら怖がるものでもないってことですね。
飲酒による健康への影響の研究報告は様々な要因により変化するため
これが正解、という判断はできません。
もちろん飲みすぎは良くありませんが、甘酒のような飲む点滴まで言われているものもあります。
スッキリしない答えかもしれませんが、程々に、というのが答えかもしれません。